シータの南インド古典舞踊名古屋
日本で唯一ムットゥスワミ・ピッライ流が習える場所🎵
南インド古典舞踊バラタナティヤムのムットゥスワミ・ピッライ流日本継承者。
インドのタミルナードゥ州立音楽大学舞踊学科卒。バラタナティヤム学士。
B.A. in Bharatanatyam.
踊りは喜び。
踊る喜びを皆さまとご一緒に🎵
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~伝統の継承と変革~
バラタナティヤムの発展に貢献したナットゥヴァナルたち
バラタナティヤムは、かつてナットゥヴァナルという代々舞踊を継承する家系、もしくはカーストによって継承され、教えられていました。
19世紀に起こった舞踊廃止運動で一時衰退するものの、インドの独立後、舞踊を新たなインドのアイデンティティとし、自国の素晴らしい伝統芸術として復興しようとする動きが起きたのです。
その運動の中枢を担ったのがハイカーストのバラモンや知識人。踊りの担い手となったのは、それまでは寺院の巫女たちであったが、一転してバラモン女性たちになったのです。
この舞踊の知識を得るために駆り出されたのが、それまでこの伝統を継承してきたナットゥヴァナルたちでした。
彼らはタミルナードゥ州の村々から、州都チェンナイに呼ばれ、知識を乞われました。
ムットゥスワミ・ピッライ師もその一人でした。
かつては寺院で巫女たちが神々に奉納する舞は、寺院での奉納はなくなり、舞台芸術として生まれ変わりました。バラタナティヤムの発展は、当時の映画に採用されることでさらに盛んになりました。
この振付にもナットゥヴァナルたちが大いに貢献しました。
師匠の父ムットゥスワミ・ピッライは、映画においても大変多くの振付を手掛け、多数の著名な女優たちに踊られ、名女優を輩出し、その後のバラタナティヤムの繁栄に影響を及ぼしました。
バラタナティヤムにおいても数々の舞踊曲を作曲•振付するとともに、新たな舞踊ステップを数多く生み出して後世に遺しました。今でも彼の演目は踊られています。加えて、それまでの伝統的なスタイルに斬新なパターンを取り入れたり、舞台表現に新たな手法を取り入れ、伝統的なバラタナティヤムに新たなエッセンスを加え、今に至るバラタナティヤムの発展に貢献し、一躍を担ったのです。
国内外で彼の偉業は称賛され、フランスでインド人として初めてchevaliealシェヴァリエ勲章(フランス共和国からの芸術・文化勲章)を授与されました。
師匠カライママニ•ムットゥスワミ•セルバム師について
その息子であり、私の師カライママニ•ムットゥスワミセルバムは、
代々舞踊を継承する家系ナットゥヴァナルの五代目。
師匠は、南インド古典舞踊バラタナティヤムを祖父ラーマスワミ•
ピッライと、父シェヴァリエル•ムットゥスワミ•ピッライから継承
しました。
師匠カライママニ•ムットゥスワミ•セルバム師は、父ムットゥスワミ
ピッライ師の作詞作曲した舞踊曲や振付などの偉業を受け継ぐとともに、
さらなる独自の振付や演目を構成したり、アダブ(ステップ)を新たに生み出し発展させました。
'カライママニ'というタミルナードゥ州政府による最高の民間人賞で、芸術家の功績を讃える名誉ある賞を受賞しました。
1978年に教室を開講して以来、インドや国外の生徒に多く指導し多くのプロダンサーを輩出し、国内外のツアーも数多く経験し、数々の賞を受賞しています。
私の卒業したインドタミルナードゥ州立音楽大学のナットゥヴァナル•コース(舞踊学科修了した後の指導者コース)の教授を務めていました。
私は、インドタミルナードゥ州立音楽大学バラタナティヤム学科と並行して、このカライママニ•ムットゥスワミ•セルバム師匠に弟子入りして学びました。
その頃から、師匠はいつもステップ(アダヴ)を他に流派にはないほど大量にその場で振付していました。私は数々のムットゥスワミ独自のアダヴと振付を授かりました。
師匠も今年で74歳を迎えましたが、今でも「いちから新しいステップを振り付ける」と言って、新たなステップの数々を振付されています。
当時から声も変わらず、大変エネルギッシュで、私のダンスに生命力を吹き込み、踊る喜びを与えてくれた存在で、今もそれは変わりません。
私の舞の特徴であるリズミックなステップ、ジョイフルなムーブメントと、その表現。師匠はその原点をつくってくれた存在です。我が師の教えと導きに感謝を捧げます。
流派特徴は、他の流派に類を見ない量の、ユニークなステップの数々。そのステップや表現は、リズミックかつダイナミックでありながら、美しく女性的であり、優雅でジョイフル。
代々の伝統の担い手から学んだ貴重な知恵に感謝しながら、まだ日本にはないムットゥスワミ•ピッライ流の美しく、喜びに満ちた舞の伝承を、今後様々な皆さまにお伝えしていけたらと思っています。
SITA
南インド古典舞踊 名古屋主宰